2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

読んだの記4『義太夫節浄瑠璃未翻刻作品集成 ] 信州姨拾山 (義太夫節浄瑠璃未翻刻作品集成8)』

以前フェイスブックに残した感想から転載(2017.5.16のもの)。 望月太郎兵衛の造形がユニーク。他の作品ではあまり見ない智者振りに説得力がある。前半で首実検を景事風に描写しているのも珍しい物語構成。 望月は案外常識人だったので、あらぬ期待をかけてし…

読んだの記その3「禅鳳雑談」(『古代中世藝術論』所収<1980 岩波書店>)

「大原御幸」や「芭蕉」のような金春禅竹(1405-1470?)の作品が好きになって、彼の孫、禅鳳(1454-1532)の芸論があることを知って『古代中世藝術論』所収の「禅鳳雑談」だけを抜き出して読んでみた。上・中だけで下は何処なのだろうか。解説(守屋毅による)で…